角膜潰瘍・シェーグレン症候群によるドライアイが改善
岡山県/59歳・女性・主婦
2~3ヵ月前から、眼の乾きが気になり始めました。4日間の旅行後、太陽がとてもまぶしく、左眼が充血し、眼ヤニが出て、眼の奥に違和感が現れました。
その後、日ごとに症状が強くなり、眼科の検査を受けたところ、両眼ともにシェーグレン症候群によるドライアイで、左眼の角膜に傷がつき、潰瘍ができているとの診断でした。また、両眼とも涙の出方が少ないため。抗菌用・アレルギー症状用・乾燥防止用点の眼薬とと内服薬を処方されました。点眼薬使用後、吐き気、めまい、冷や汗などの症状が出たので、薬を変えてもらいました。
左眼がゴロゴロして痛みがあり、眼を開けていることがつらく、片眼で文字を書くことが多くなりました。左眼にかすみがかったような状態が進み、1~2m先の人や顔や物がぼやけるまでに視力が低下して、乱視も少し現れてきました。どうにも心配になって、そのことを眼科医に訴えても、「眼に傷がついているから仕方ない」と言われるだけでした。
そんなとき、10年ほど前、リウマチ、耳鳴りに効果があった光線療法を思い出し、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談し、次のような指示をいただきました。
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・背正中部㉘・肝臓部㉗各10分間、後頭部③・左右こめかみ部㊱㊲各5分間照射。⑦①②以上集光器使用せず、㉘③以上1号集光器使用、㉗㊱㊲以上2号集光器使用というものでした。
光線照射を開始してから、点眼薬、内服薬は中止しました。光線照射を3~4回行ったところで、眼の痛みと充血が少なくなりました。
照射10回目で左眼のかすむ状態がやわらぎ、眼ヤニも少なくなりました。照射2週間後、眼のうるおいが少しずつ戻り、眼の乾燥(ドライアイ)が改善してきました。
照射1ヵ月後、左眼のかすみがかった状態がほとんどとれ、ゴロゴロしなくなりました。貴所(光線研究所付属診療所)の先生より、「角膜腫瘍は、眼にうるおいを与えることが大切。光線照射と点眼薬を併用するように」と言われたので、ヒアルロン酸点眼薬をときどき使用しました。
照射2ヵ月後、視力が元に戻り、「乱視のほうも、とくに問題はない」と言われ、メガネを替えずにすみました。また、唾液の出が少なかったので、夜中に起きて水を飲まなくてならなかったのが、唾液の量が元に戻り、飲まずにすむようになりました。何よりも眼の充血、痛み、違和感がすっかりとれました。眼科医が、「角膜腫瘍がかなり改善している!」と驚いておりました。
現在、シェーグレン症候群によるドライアイの症状が少し残っており、車中のクーラーなどで眼が乾燥しやすく疲れますが、帰宅後光線照射を行うと疲れがとれ、うるおいのある眼に戻るので、助かっております。
つい気をゆるめがちな私ですが、生来の怠けぐせを返上し、眼がよくなってもしっかり光線療法を行い、全身の健康管理、体力作りに役立てたいと思っております。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著