食事療法、運動療法の併用で血糖値が安定
【治験髎例 5】
糖尿病
60歳・女性・主婦/身長162cm・体重64kg
◆症状の経過
58歳ごろから血糖値が高くなり(120~150mg/dl)、近医にて治療を始めた。薬の服用は吐き気など胃腸障害があったために中止し、通院しながら糖尿病の食事療法の指導を受けていた。父・兄弟に糖尿病があり、合併症が心配になって、健康食品販売業を営む知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・背正中部㉘各10分間、腹部⑤・腰部⑥・頚椎下部㉜・左右咽喉部④各5分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず。㉘㉜は1号集光器使用、④は2号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療開始1週間で熟睡できるようになり、夜間もトイレに起きることがなくなった。治療1ヵ月後、何かしようという気力が出て元気になってきた。からだが温かく軽く感じ、朝の目覚めも良好となった。万歩計をつけて1日5000~6000歩を目標にした。2ヵ月間の治療で、血糖値は110~115mg/dlと良好にコントロールさらてきた。3ヵ月目からは、1日に朝と晩2回治療し、体重が3kg減った。
治療6ヵ月後、風邪で血糖値が147mg/dlと高くなったが、光線治療で早期に回復した。風邪のあと、一時肩や首すじが重く、めまい感があったが、脳のCT、MRI検査では異常なかった。足裏など下半身を照射すると、肩や首すじの重圧感がとれて気持ちがよかった。 治療1年10ヵ月後、血糖値は108~120mg/dlと良好な状態で、体重は60kgになり、毎日よく歩き、食事療法、光線治療を厳格に継続している。
◆コメント
糖尿病の治療は、食事療法、運動療法が基本で、肥満があれば減量に努めなければならない。この基本的な養生を行い、光線治療を併用することが、より効果的な糖尿病対策となる。本治験例では、食事療法、運動療法の厳守に加えて光線治療を行うことで糖尿病のコントロールができている。
●血圧(mmHg)
93/72(初診時)→ 91/64(1週間後)→ 99/66(1ヵ月後)→ 106/72(2ヵ月後)→ 104/67(3ヵ月後)→98/64(6ヵ月後)→ 93/58(22ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著