糖尿病、高血圧症、乳ガン術後を克服

【治験症例】

 糖尿病、高血圧症、乳ガン術後

 58歳・女性・主婦/身長155cm・体重51kg

◆症状の経過

 43歳のとき、糖尿病(170~250mg/dl)・高血圧(230/140mmHg)を指摘された。高血圧には降圧剤を投与され、糖尿病は食事療法を行った。糖尿病合併症の予防と肩こり、頭痛の治療のため、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部・両膝部②・背正中部㉘各10分間、左右下腹部㉓㉔・腰部⑥・後頭部③各5分間照射。⑦①②⑥は集光器使用せず、㉘㉓㉔は1号集光器使用。

◆治療の経過

 毎日自宅で光線治療を行い、1~2ヵ月ごとに当所(光線研究所付属診療所)を受診して、診察と治療を続けた。光線治療により足の冷えが改善し、顔色がよくなり元気も出てきた。

 糖尿病治療のため歩行(1日1万歩)と水泳(2回/週)も実行した。光線治療9年目、一時期、病人の看病疲れから血糖値が急上昇(300mg/dl)し、インスリンを使用することになった。その後は足のしびれはあるが、体調は良好で水泳を楽しく実行していた。

 治療12年後、右乳ガンの初期で乳房温存手術を受けた。術後の回復は早く、退院後に水泳を再開した。治療15年後の現在、背中の曲がり、足腰の痛み、しびれはあるが、眼底の異常もなく、元気に歩行・水泳ができる体調を維持している。骨量測定の結果も良好である。

◆コメント

 本治験例は、糖尿病と高血圧治療のため光線治療を開始し、その後インスリンを使用、乳ガン手術などもあったものの、光線治療により大変よい経過を得ている。末梢血管が広がり、心拍出量の増加によって血圧が下がり、年齢以上の良好な血行状態が観察された。

●血圧(mmHg)

150/90(7年後)→ 146/85(9年後)→ 132/75(11年後)→ 138/80(13年後)→ 147/68(15年後)

●足裏温(℃)

右:32.2(7年後)→ 33.2(9年後)→ 34.7(11年後)→ 32.3(13年後)→ 32.1(15年後)

左:32.6(7年後)→ 33.5(9年後)→ 34.5(11年後)→ 32.6(13年後)→ 32.5(15年後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

代謝・内分泌・免疫の病気甲状腺疾患・痛風・自己免疫疾患・糖尿病症例