インターフェロン副作用によるうつ病が改善した
東京都/40歳・男性・カメラマン
普段から多少疲れやすい感じはありましたが、健診でもとくに異常がなく、そのまま仕事をしていました。しかし、輸血の経験はないのに、30歳時にC型肝炎と診断されました。肝機能の数値は悪くなかったので、その後定期検査のみで様子を見ていました。
ところが、ウイルスの量がだんだん増えてきました。このままだと、あと5年くらいで肝硬変になると言われ、インターフェロン治療を勧められましした。37歳のとき、半年間のインターフェロン治療を受けました。インターフェロンが効いて、ウイルスは陰性となったのですが、残念ながら副作用でうつ病になってしまいました。
頭がボーっとして、外出や人に会うことが、大変不安になりました。仕事もできる状態ではなく、ほとんど家に閉じこもることが多くなりました。抗うつ剤を1日3回服用していましたが、あまり効果はありませんでした。
そんな折、母が使っていた光線療法を思い出しました。私もときどき使っていたのですが、すっかり忘れていました。早速、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診したところ、うつ病にも効果があるとのことで、自宅での光線照射を始めました。
治療用カーボンは1000-3001番を使用し、両足裏部⑦10分間、両膝部②・腰部⑥各5分間、肝臓部⑮1・背正中部㉘各10分間、後頭部③5分間、前額部⑮10分間照射しました。⑦②⑥以上集光器使用せず、㉘③以上1号集光器使用、㉗⑮以上2号集光器を使用しました。
自宅で毎日照射し、貴所(光線研究所付属診療所)にも週1回通院しました。
光線照射を始めてから、よく眠れるようになり、不安感も少しずつ軽くなってきました。照射1カ月ほどで外出も苦痛でなくなり、低下していた体力も回復してきました。
照射2ヵ月で不安感はほとんどなくなり、仕事も徐々こなせるようになりました。抗うつ剤も少しずつ減らし、半年後には、服用を中止することができました。
C型肝炎ウィルスはその後も陰性で、肝機能の数値も正常となり、病院で完治と言われました。うつ病もC型肝炎も治りましたが、日ごろの疲労回復、健康維持のために光線療法は続けています。
うつ病で仕事も手につかず、一時はどうなることかと思いました。光線療法のお陰で、仕事も元通り元気にできるようになり、とても感謝しています。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著