60歳代に発症した喘息が治り、肺ガン術後も良好
【治験症例 1】
喘息・肺ガン術後
77歳・男性・無職/身長16cm・体重55kg
◆症状の経過
60歳代後半より喘息となり、病院の処方薬と知人に勧められた光線治療で、喘息の症状が起こらなくなった。
しかし、定期検診で肺ガンが発見され、右肺の切除を行った。術後は、少しの動きでも息切れ起こり、歩行もゆっくりとしかできなかった。
術後に当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診し、喘息が安定して以来、休んでいた光線治療を再開した。タバコは、若いころから1日20~30本吸っていたが、喘息発症後は本数を減らし、肺ガンが判明してからは完全に中止した。
◆光線治療
治療用カーボンは、1000-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②を各10分間、腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)を各5分間、肩甲骨間部⑫・右胸の術痕部(以上1号集光器使用)を各10分間、左右咽喉部④(2号集光器使用)を各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で光線治療を再開した。光線治療を再開してから、手術痕の痛み、息切れは徐々に軽減した。肺ガン術後3年目の現在、動作時の息切れはほぼ消退した。術痕の痛みもたまに感じる程度になった。小さい肺ガンが残っているが進行がなく、病院では心配ないと言われている。光線治療を継続し、風邪も引かず体調もよく元気である。
◆コメント
近年、米国のガン学術専門誌に、ガン死亡率は日光照射量(ビタミンD産生)が少ないと増加するという論文が掲載された。以前から乳房・結腸・卵巣・前立腺・非ホジキンリンパ腫の各ガンは、ビタミンD産生との関係が指摘されていたが、今回さらに膀胱・食道・腎臓・肺・膵臓・直腸・胃・子宮体部の各ガンについても、同様の関係が確認された。この論文により、ガンの一次予防として日光に当たる(可視総合光線療法を実践する)回数を増やすか、あるいはビタミンD服用で、ガン死亡率は低下する可能性がさらに強調される結果になった。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著