肋間神経痛と強皮症が光線療法で回復する
愛媛県/48歳・女性・主婦
3ヵ月ほど前から、手のひらのこわばり、しびれ感、左手首の硬直感が現れてきました。徐々に痛みが強くなり、握力が落ち、タオルが絞りにくくなりました。
上腕部、左肩、左肘も硬直して痛み、左肩を中心に肩こりも強くなり、左肩甲骨から左肋間部にかけて強い痛みが出てきました。夜寝ている間も、あちこちの痛みと硬直感で何度も目が覚めました。
膠原病専門医から肋間神経痛と強皮症と診断されました。「血中酸素飽和度が低く、炎症反応(CRP)が3.7と高いが、肺の精密検査ではいまのところ問題ないでしょう」と言われ、肋間神経痛と強皮症の薬を処方されましたが、左肩、左胸、左手首の硬直感が強まりました。
以前、私の母が白内障や膝痛などを回復させた光線療法を思い出し、貴付属の新聞「光線研究」を探し出して『強皮症の諸症状が回復する』を読み、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)へ相談をして光線照射を開始しました。
治療用カーボンは3002-5000番と3002-4008番を交互に使用して、両足裏部⑦(集光器使用せず)・左脇腹部(1号集光器使用)を各10~20分間、両足首部①・両膝部②・腰部⑥・左右上腕部(以上集光器使用せず)、左後肘部㉟・左肩部⑨・頚椎下部㉜・左手首部(以上1号集光器使用)を各10分間照射しました。
照射開始後、徐々に上腕部と左肩の痛みは軽くなりました。光線療法を続けるうちに、手首痛、手のこわばりがとれ、かなり力が入るようになり、左肋間部痛は気にならない時間が多くなりました。
照射3ヵ月後には、左肩、左腕などすべての痛みと硬直感がほとんどなくなりました。寒い日には、ときどき強皮症の硬直で手の違和感がありますが、光線照射を行うと楽になります。
膠原病の担当医から「強皮症も肋間神経痛も安定しており、問題ない」と言われ、もちろん薬の処方は中止となりました。その後、病院で2ヵ月に一度血液検査をしますが、血中酸素飽和度が正常になり、炎症反応も0.3まで改善しています。
※炎症反応CRP:5.0~10.0 mg/l(0.5~1.0 mg/dl)の範囲内の場合は軽度の(症状疾患)炎症・感染の可能性が示唆され、CRPが10.0 mg/l(1.0 mg/dl)を超えると、臨床的に明らかな急性期反応が起こっていると考えられる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著