脳出血後遺症の麻痺が回復、三味線の名取に
【治験症例 5】
脳出血後遺症
55歳・女性・主婦/身長164cm・体重62kg
◆症状の経過
55歳のとき脳出血による右半身麻痺で2ヵ月間入院。幸い麻痺の程度は軽く、リハビリ治療を受け、退院後はかなり改善した。しかしその後は麻痺が完全に回復せず、ひとりでの歩行が困難だったので、早速光線治療を始めた。
◆光線治療
治療用カーボンは300-5000番で、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥は各10分間、腹部⑤・後頭部③は各5分間、右肩部⑩・右後肘う㉞を各10分間照射。⑦①②⑥⑤以上集光器使用せず、③⑩㉞以上1号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療により全身の血行が改善され、右手足の動きがよくなった。治療3ヵ月、足の動きが徐々に回復し、ひとり歩きに自信が出てきた。
光線治療6ヵ月後、右腕や右手の動きも改善し、リハビリテーションも兼ねて三味線の練習を始め、名取の資格も取得。光線治療10年後の現在、血圧は安定し、体調も良好で、元気にすごしている。
◆コメント
可視総合光線療法には、末梢神経や中枢神経など神経機能を改善する作用があり、これらの作用は脳卒中による神経障害の回復に効果を発揮する。
また、脳卒中ではリハビリテーションによる機能回復訓練も重要で、光線治療はリハビリテーションを円滑に行うために役立つ。
本治験例では脳卒中は比較的軽症だったが、光線治療とリハビリテーションにより順調に回復し、右半身の麻痺は寛解した。
●血圧(mmHg)
140/90(初診時)→ 115/73(6ヵ月後)→ 124/78(10年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著