脳出血後のリハビリが、光線療法で順調に推移
福岡県/69歳・男性・無職
毎年受けている人間ドッグではいつも異常がなく健康だけが取り柄でしたが、69歳のとき、脳出血で倒れました。夕食後に左手に強いしびれを感じ、しばらくすると左足にもしびれが出て、ろれつが回らなくなりました。近所の医者に往診してもらったところ、血圧が200mmHg以上もあり、すぐに救急車で入院となりました。
CT検査の結果、右能に出血が見られ、病状が安定するまで2週間、絶対安静となりました。その後、血腫の除去手術を受け、リハビリを開始しましたが、左半身はまったく動きませんでした。
それでも、補助靴や杖を使った訓練で伝い歩きできるようになり、半年後にやっと退院しました。退院後、知人より光線療法を紹介してもらい、早速私治療器を求めて、次の照射を教えていただきました。
治療用カーボンは3002-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①各10分間、両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③・左耳部⑨・左後肘部㉟・左手首部(以上1号集光器使用)各5分間照射。
最初、左半身は温かみもあまり感じられず、照射後も体調の変化がなかったので、2週間後より両足裏部⑦を20分間、両足首部①・両膝部②(以上集光器使用せず)各10分間、左肩部⑨を左上腕部、左後肘部㉟を左前腕部(以上1号集光器使用)に変更し各10分間、照射しました。
光線療法でからだの冷えが改善してくると、照射後には左半身が軽くなったような感じがあり、リハビリでの歩行距離が延びてきて、装具と杖を使いながらも10分間程度は散歩できるようになりました。左手の動きはなかなか改善しませんが、左肩の重苦しさが軽くなりました。
3ヵ月後には、バスでリハビリに通えるようになりました。退院直後はタクシーの乗降にも苦労したことが、信じられないほどの回復ぶりです。主治医も「これほど順調な改善を見たことがない」と驚いています。
光線照射開始から1年、現在では約1時間の散歩も、階段の昇降も楽になりました。ほとんど動かせなかった手の指が開閉可能になり、握力も測定できるようになりました。光線療法がなかったら、これほど順調に回復しなかったと思います。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著