長年悩んでいた掌蹠膿疱症が改善した
埼玉県/55歳・女性・理髪店経営
35年ほど前、私が20歳のころです。掌や足裏に赤い水疱が出て、すぐに膿を持ってしまうので、困っておりました。水疱はすぐに乾いてくるのですが、また新しいところに水疱が再発するのです。水疱が出たり治ったり、一進一退の状態を繰り返していました。とくに足のほうは、次から次へと水疱ができ、乾いてくると、皮膚の表面が割れて痛みもありました。
当時、現役の理髪師ゆえの手荒れかとも思いましたが、なかなか治らず、人前でこんな手を出すのはとてもいやで困っておりました。病院で診てもらっても、水疱の原因ははっきりせず、処方された塗り薬は一時的なものであまり効果がなくやめてしまいました。
後日、掌蹠膿疱症という診断を受けましたが、とても治りにくい病気で、よい治療法はないということでした。そうやって15年間治らうに悩んでおりましたが、あるとき、とくに治療はしていないのに、急によくなった時期がありました。
ところが、10年前に歯の治療を受けたのをきっかけに再発して、また同じように手足の症状に悩まされました。
今回は、さらに鎖骨や胸骨の腫れ、痛みと息苦しさも出てくるようになりました。病院の話では、「この病気は病巣感染といって、鼻やのどの炎症や歯を治療した金属の影響が出る場合もある」と言われました。たしかに、歯の治療をしてから再発したので、歯の金属の部分をすべてプラチナに換えましたが、変化ありませんでした。
そんなとき、娘の嫁ぎ先で光線療法を行っており、「光線療法は皮膚にもよいから、長年悩んでいるのなら、使ってごらんなさい」と光線療法を勧められました。治療用カーボンは3000-3002番が基本で、痛むところは3001-4008番を使ったと思います。
光線照射を始めて3日目で、鎖骨や胸骨の痛む範囲が小さくなり、照射のたびに楽になってきました。掌蹠膿疱症のほうも、光線照射をすると患部がどんどん乾いてきて、かさぶたがとれた痕も水疱が再発せず、皮膚がきれいになってきました。
そしてなんと、光線照射を始めて4ヵ月ほどで、手指はすっかりきれいに治ってしまいました。これには、私も大変驚き、光線療法にひたすら感謝、感激でした。この病気は、治癒しても再発しやすいということで、光線療法は継続しています。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著