ストレスによる円形脱毛症が完治
【治験症例 5】
円形脱毛症
38歳・男性・会社員
◆症状の経過
子供のころアトピー性皮膚炎を発症し、成人後もアトピー性皮膚炎は軽症であったがときどき出ていた。
38歳時、仕事のストレスから後頭部に円形脱毛が出現した。徐々に脱毛が拡大する傾向があり、ステロイドなど薬剤は副作用が心配なため、その使用をためらっていたところ、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン3000-5000番を使用し、両足首部①・両膝部②各10分間、膝裏部・腹部⑤・腰部⑥各5分間(以上集光器使用せず)、脱毛部(後頭部の患部)は治療用カーボン3001-5000番で2号集光器を使用し、10分間照射。
◆治療の経過
当所への通院治療と自宅治療を並行して行った。治療初期の1~2ヵ月は、脱毛部にとくに変化が見られなかったが、治療3ヵ月から脱毛が見られるようになり、治療半年で円形脱毛症は完治した。
その後、円形脱毛の再発はなかったが、アトピー性皮膚炎がときどき出るので、アトピー性皮膚炎の患部に治療用カーボン3001-3002番を使って照射し、徐々に改善している。治療5年後の現在、体調はよい。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著