左右の上下肢にできた貨幣状湿疹が完治
【治験症例 3】
貨幣状湿疹
93歳・男性・画家
◆症状の経過
90歳ごろから、左右の上下肢に湿疹が現れ始めた。受診した皮膚科では、貨幣状湿疹と診断された。皮膚科の処方薬はほとんど効果がなく、また内服薬は服用すると不快なため中止した。
93歳のとき、娘の友人から紹介されて、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-3002番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腓腹筋部㉙・両膝部②・両大腿部前面・白湯上肢(以上、集光器使用せず)各10分間、左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間の照射。
◆治療の経過
当所(光線研究所付属診療所)への通院治療と自宅治療を並行して行った。
上肢の湿疹は治療2ヵ月後から改善してきた。治療1年で右上肢の湿疹は完治し、左上肢、下肢の湿疹は1年3ヵ月で完治した。
97歳の現在も光線治療により大変元気で、ライフワークである絵を描く仕事は続けている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著