アトピー性皮膚炎と光線療法 3
●皮膚の症状は、本来「治す」働き
従来の医学は、アトピー性皮膚炎を単なる皮膚の病気ととらえ、その病変(炎症)を抑えるための対症療法を中心に進められてきたが、残念ながらその成果は上がっていない。
本来、アトピー性皮膚炎の炎症は、異物を体外に排出する反応であり、ある意味では生体が(自然)治癒しようとしている反応である。したがって、直接その病変(炎症)の除去、すなわちこの自然な治癒反応を抑えようとする治療は、すべて逆効果をもたらすことになる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著