転倒事故で折った右腕が1ヵ月で完治
【治験症例 7】
右上腕骨骨折
72歳・男性・水道設備業/身長155cm・体重62kg
◆症状の経過
光線療法は30歳代のころより、腰痛や膝痛の治療に使用していた。今回、自転車で通行中、急に飛び出してきた歩行者を避けようとして転倒した。そのとき右肩を強打し、右腕が動かせなくなった。
レントゲン検査の結果、右肩脱臼と右上腕骨が4ヵ所骨折していた。ギプスは着脱可能なものにしてもらい、入院を断って自宅で経過をみることになった。
◆光線治療
治療用カーボン3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②各10分間、腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③5分間、右肩部⑩(以上1号集光器使用)・右上腕(前後より2号集光器使用)各30分間照射。
◆治療の経過
受傷当日、右肩部⑩、右上腕部各1時間ずつ光線治療を行ったところ、ほとんど痛みを感じないで熟睡できた。翌日からは1日2回、朝晩に光線治療をした。
当初、「右上腕の骨がつくまでに3ヵ月間かかる」と診断されたが、1ヵ月後の病院検査で完全に元通りに骨がついたことが確認された。
主治医は「72歳という年齢で、こんなに早く骨がついたのを見るのは初めてだ」と大変驚いていた。リハビリの順調で受傷後2ヵ月間で後遺症もなく完治した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著