筋・筋膜性腰痛の典型的症状
筋骨格系の障害の中から、腰痛についてみてみよう。
不良姿勢や同一姿勢の継続による筋疲労や筋緊張が痛みの原因となって起こる腰痛が、いちばん多い筋・筋膜性腰痛である。典型的な症状には、次のようなものがある。
①長時間、椅子に座っての仕事などで肩がこり、背骨の両側が張って痛くなってくる。
②長時間、自動車などに乗っていると腰が重痛くなり、腰を伸ばすことがつらくなる。
③食事の支度や掃除機をかけていると、腰が重痛くなってくる。
④庭仕事などでの中腰姿勢、重いものを持ったあとに、腰が痛く、背中をまっすぐに伸ばすのがつらくなる。
これらの症状では、背骨の横や臀部の筋肉に圧痛点(押すと痛みが見られる点)があったり、しこりがあることが多く見られる、この痛みは、最初の腰痛としてよく見られるだけでなく、痛みの悪循環をもたらす第二腰痛の原因にもなっている。これらの症状に共通する特徴は、不良姿勢、筋力低下、血行不良、低体温などである、
この腰痛に対して、可視総合光線療法は、症状を改善させるだけでなく、痛みの悪循環を断ち切り、第二の腰痛の発生を予防する治療法である。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著