使い過ぎて痛んだ左手首の症状が治癒
【治験症例 4】
手首の痛み・腰痛
58歳・女性・書道家/身長153cm・体重50kg
◆症状の経過
55歳前後から左手首がときどき痛み、その都度、近くの整形外科で治療を受けた。書道教室の主宰者で、字を書くことが多く、その際に左手をついて左手に重心をかけるため、左手首が痛くなった。とくに書道発表会が近くなると、手首の使い過ぎで痛くなることが多かった。
今回は手首の痛みがなかなかとれず、左肘も痛く、さらに以前から腰椎の圧迫骨折による痛みもあるため、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・腰部・腰上部各10分間、腹部・後頭部各5分間照射。 両足裏部・両膝部・腰部・腹部 は集光器使用せず、 後頭部 ・左後肘部・腰上部・手のひらは1号集光器使用、左手首は2号集光器使用。
◆治療の経過
自宅で光線治療を行い、足が温まり、手首、腰の痛みが楽になった。治療約1ヵ月で手首痛は解消し、腰痛は治療2ヵ月でほとんど痛みを感じなくなった。字を書くとき左手に重心をかけても痛みがないので、書道の練習が充分できるようになった。
これまでは発表会が近づくたびに左手首に痛みが見られたが、光線治療を開始してからは左手首の痛みがなくなり、そのすばらしい効果に驚いた。
その後は胃腸のために光線治療を継続しているが、治療5年後の現在も体調は良好である。
◆コメント
本治験例は、書道の際の手首の使いすぎによる痛みで、光線治療約2ヵ月で完治した。同時に、腰椎圧迫骨折の痛みも楽になった。
本治験例における手首のように、日常の生活でのからだの使い方によって生じる痛みは少なくない。このような痛みにも光線治療の鎮痛効果は効果的といえる。
●血圧(mmHg)
103/74(初診時)→ 93/68(1ヵ月後)→ 98/65(2ヵ月後)→ 100/70(2年後)→ 105/64(5年後)
●握力(kg)
右:20 (初診時)→ 20(1ヵ月後)→ 24(2ヵ月後)→ 20(2年後)→ 24(5年後)
左:18 (初診時)→ 20(1ヵ月後)→ 22(2ヵ月後)→ 20(2年後)→ 25(5年後)
●足裏皮膚温(℃)
24.0 (初診時)→ 32.4(1ヵ月後)→ 32.0(2ヵ月後)→ 31.0(2年後)→ 32.8(5年後)
●手首内側皮膚温(℃)
32.5 (初診時)→ 34.8(1ヵ月後)→ 34.1(2ヵ月後)→ 33.8(2年後)→ 34.0(5年後)
●手首外側皮膚温(℃)
31.9(初診時)→ 35.1(1ヵ月後)→ 34.9(2ヵ月後)→ 34.0(2年後)→ 34.3(5年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著