いわゆる自律神経失調症 3
自律神経失調症の光線治療
自律神経失調症の多くは、交感神経過緊張の状態であるため、全身の血行が不良となり、からだは冷えやすく同時に昼夜リズムの乱れから睡眠が阻害されてきます。このような状態に対して、可視総合光線療法は光と温度の補給によって、次のような効果をもたらします。
①交感神経過緊張の状態を和らげる
②緊張して硬くなっいて筋肉をやわらかくする
③興奮していた精神状態を鎮静化する
④エネルギーを蓄積しやすいからだに変化させる
その結果、血行が改善されて生活のリズムの中心である酢医院が調整され、複雑な症状を一つずつ解消していきます。なお、自律神経失調症の治療は、休養と睡眠を十分にとることが重要ですが、昼夜リズムを夜型生活から昼型生活に帰る対策も並行して行う必要があります。その対策として、午前中に戸外で日の光を浴びること(光療法)を勧めます。光療法太陽光線が網膜を介して脳にある松果体を刺激して、体内リズムを整える体内リズムを整える作用がある治療法で、うつ病や老人性認知症、時差ボケ、睡眠障害などの生体リズムの異常による疾患や病態にも利用されています。
光線治療では、自分のからだは自分自身で根気良く治すという信念が大切です。その実現のためには家族や周囲の理解、支援も重要な要素となります。
※自律神経失調症は、いろいろな症状があるため、時に重大な病気が隠れていることがあります。自己診断は避けて、医師の診察により本格的な病気がないことを確認しておくことが大切です。
●光線治療
◇治療用カーボン:自律神経失調症は症状がさまざなため、治療用カーボンの組み合わせは、それぞれの症状に合わせて選択することになります。しかし、この選択方法では、いくつもの組み合わせを使用することになり、治療がたいへんです。そこで、実際の治療に際しては、いくつかの症状のうち、いちばん困っている症状の治療を中心に行うようにします。可視総合光線療法はは自然治癒力を刺激する方法ですから、どれか一つの治療を行うことによって、いくつもあったからだの異常が自然に回復してきます。それにはどのような治療法でもよいので、まず、光線照射を始めることが大切です。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著