過敏性腸症候群 2
【治験例 1】
■過敏性腸症候群
◆74歳/女性(身長 154㎝ 体重42kg)
◆症状の経過:若い頃より疲労やストレスが蓄積するとすぐに腹痛が起こり、下痢をすることが多かった。胃腸の検査では、特に異常はなく医師から気にしないようにと言われ続けてきた。消化剤や下痢止めは、食欲がなくなり、むかつきを感じてしまい服用できなかった。知人の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3002-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腹部、腰部各10分間、背正中部、後頭部各5分間照射。
◆治療経過:自宅で光線治療を開始した。治療直後より食後のもたれ感がなくなり、食事がおいしくなった。治療1週間目より腹痛がなくなり、同時に便も固まってきた。治療3週間目には、全く正常な便となった。足の冷えもとれ、床に入るとすぐに眠れた。睡眠も深くなり、夜間1回目覚めるがその後は朝まで熟睡できるようになった。食欲も出て、何事にも積極的な気持ちになった。夫は外科医で、息子は内科医であるが2人とも光線治療に非常に興味を示している。
【治験例 2】
■過敏性腸症候群
◆70歳/女性(身長 153㎝ 体重48kg)
◆症状の経過:35歳の盲腸術後より頻繁に下痢をするようになった。しだいに排便回数が増え、10年前から毎日5~6回排便があり、最後は水様便になった。特に夏は体調が悪く、気温が30℃を超えると排便回数がいっそう増えた。胃腸の検査を何回受けても異常なく、精神的な原因といわれ、精神安定剤を服用していたが、不眠と食欲不振もあり、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両膝部、腹部各5分間、背正中部、後頭部各5分間照射。
◆治療経過:自宅で光線治療を開始してから、気温が30℃を超えても排便回数が1日2~3回に減り、軟便になり下痢がなくなった。治療3ヵ月目には、排便が、1日1~2回となった。睡眠もよくとれ、食事もおいしくなった。排便が気になり控えていた外出も安して行えるようになる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著