胃・十二指腸潰瘍 2
胃十二指腸潰瘍の治療
胃・十二指腸潰瘍は、ストレスが大きく関与している病気ですから、その治療は、心身の安静や食事療法を含めた生活内容の改善が必要です。
日常生活や仕事上のトラブルからくる精神的なストレスをできるだけ取り除き、精神の安定をはかるとともに、肉体的な負担も軽くすることが大切です。
当診療所(光線研究所付属診療所)を受診される患者の病歴をみても、潰瘍の発生や悪化には、家庭内の不和、仕事上の問題や対人関係のトラブルなどが明らかに関係していることがわかります。したがって、消化性潰瘍治療のためには精神的・肉体的疲労、睡眠不足、不規則な食事、多量の喫煙や飲酒を見直す必要があり、これらの除去や改善がみられないと、たとえ光線治療やその他の治療を厳守しても、潰瘍の治癒は遅れ、再発、難治性の経過をたどることになります。
消化性潰瘍の光線治療
可視総合光線療法は、ストレスによって緊張している自律神経を緩和させ、日常生活の改善とともに心身の安定を促し潰瘍の治癒を早めます。からだが温まることによって痛みが緩和し、睡眠も良好となり、潰瘍発生の悪循環がなくなり、自覚症状は改善されます。
潰瘍は再発しやすく、再発した場合は治療に長時間を要することが多いので、根気よく光線治療を続けることが大切です。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著