胃・十二指腸潰瘍 1

 胃や十二指腸の潰瘍は、その起こり方や経過などは一様ではありませんが、いずれも胃液の消化作用を受けることによって発生することから、消化性潰瘍と呼ばれます。

 消化性潰瘍ができる原因については諸説ありますが、その誘因としてストレスが大きく関係していることはよく知られています。したがって、不規則な生活を改善し、ストレスを除去することが、予防および治療の上で、非常に重要になります。

消化性潰瘍ができる原因

 消化性潰瘍ができる原因については、いろいろな説がありますが、一致した見解は得られていません。しかし、一般的には、潰瘍発生の因子を攻撃因子と防御因子の2つに分類し、これらの因子のバランスが崩れると潰瘍が発生すると考えられています。

 「酸のないところに潰瘍ができない」といわれますが、正常な胃液の状態では、酸が胃の粘膜を消化することは決してありません。これは、前述の2つの因子のバランスがとれているからです。しかし、これらのバランスが崩れ、胃液の分泌が多くなり攻撃力が増強するか、あるいは胃の粘膜の防御作用が低下するか、また、その両方が同時に存在するときに胃液による胃粘膜の消化が進行し、潰瘍が発生します。

 この説によると、胃潰瘍は防御因子の減弱により、十二指腸潰瘍は攻撃因子の増強によって発生するとされています。

「潰瘍は脳の病である」ともいわれます。これは、潰瘍発生にストレスが大きく関与していることを示唆しています。

 外科手術後や重症の火傷、または重病のときに、急性の胃潰瘍ができることはよく知られています。

日常のストレスとなるものには、数多くのストレッサー(ストレスの要因)があります。熱暑、寒冷、騒音、気圧の変化などの自然現象から、家族の死亡や病気、子供の進学、就職、結婚、嫁と姑、昇進、失恋、離婚、事業の失敗、倒産、借金、病気、死への恐怖などの個人的なものまで、極めて複雑多岐にわたるストレッサーがあり、これらが潰瘍発生に大きく関係しています。

 胃潰瘍は薬物の副作用によって発生する場合もあります。頭痛、神経痛、生理痛、関節痛などに使われる鎮痛剤や慢性関節リウマチなどの膠原病、ネフローゼ症候群などに使われる副腎皮質ホルモン剤の連用による潰瘍発生はよく知られています。

 消化性潰瘍の主な症状は、腹痛(みぞおちあたりに集中する痛み)と出血(吐血、下血)および酸症状(胸やけ、げっぷなど)です。このほかに、潰瘍に関連して、肩こりや背中の痛み、重圧感、便秘、下痢などがみられます。

 腹痛は、空腹時や夜間に現れることがありますが、このような痛みは、胃潰瘍より十二指腸潰瘍の場合によくみられます。しかし、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の診断は、症状だけでは区別できないことが少なくなく、また、胃は潰瘍のほかにガンのできやすい部位でもあるので、正しい検査を受けることが大切です。 

 人間ドッグや集団検診の際に発見される、無症状の潰瘍も少なくありません。また、人間ドッグや検診で潰瘍の治った痕がみられることもよくあります。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

胃十二指腸潰瘍という形で体は悲鳴を上げている

胃酸過多は自律神経の乱れによる病的状態

胃腸の調子が悪いときに現れる肩こり

上腹部に痛みがあったら

お腹が張って苦しい

こころの調子が悪いと、お腹の調子も悪くなる

お腹が張るのは脾気の停滞

逆流性食道炎、おだやかでない

胃を労わって元気になる

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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