うつ病 1
うつ病とは、日常生活に支障をきたすほどの憂鬱感や気分の落ち込みが続き、何事にも意欲や喜びを持ったりすることができなくなる病気です。うつ病は精神的な問題だけでなく、全身の倦怠感、疲れやすいなどをはじめ、身体のさまざまな症状もともない、とくにうまく眠れないなど睡眠の障害が現れることが多くあります。身体的症状の陰に隠れて、精神的症状があるものを仮面うつと呼びます。食欲や性欲の低下、肩こり腰痛がひどい、頭が重い、めまいといった症状の他、女性なら生理不順や無月経など、人によっては攻撃的になることもあります。
昨今増加傾向にあるといわれるうつ病ですがその原因として、平均寿命の延長、産業における高度の技術化、し烈な競争社会などの他に、生活習慣病、薬剤による副作用としてのうつ病や老年病にともなううつ病の出現、うつ病診断の知識や技術の向上などが考えられます。
●うつ病の治療
うつ病は、多くの場合環境の変化やストレス、長年にわたる不適切な生活習慣などに基づいて発症・悪化します。またものの見方、思考の仕方がうつ病の発生に関係していることが指摘されています。病状の経過をよい方へすすめるためには、これらの点を見直しうまく修正することが望まれます。
●うつ病の光線治療
うつ病による諸々の症状がうつ病をさらに悪化させます。この悪循環を断ち切るためには、太陽の光を浴びる、適度にからだを動かす、といったことが非常に重要です。これらを積み重ねることが、自律神経機能、内分泌機能の乱れを修正し、心身の状態をよくしひいてはうつ病の軽減および治癒へとつながっていきます。光線治療器による治療は、季節や天候、時間に左右されないため非常に有効な手段となり得ます。
参:財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著