捻挫・打撲・肉ばなれ
捻挫、打撲、肉ばなれなどはスポーツによって多く起こります。
●捻挫
捻挫とは、関節が正常な可動域を超えてしまうことによって生じる靭帯の損傷です。靭帯の働きは骨と骨をつなぎ関節を安定させます。
●打撲
打撃によって起こる人体組織の損傷で、内出血、腫れ、痛みなどの症状があります。
●肉ばなれ
筋肉の急激な収縮などによって、筋線維や筋膜が切れることで起こります。ふくらはぎに多い疾患です。
練習や試合前や後のウォーミングアップやクールダウンのみならず、日ごろか心身の疲れを取り除いておくことが大切です。高いパフォーマンスのために、光線療法によるケアは非常に有効であると考えます。
【治験例】
■足首捻挫
◆30歳/女性
◆症状の経過:1ヵ月ぐらい前にすべって転び、右足首を捻挫した。右足首が腫れて痛みはあるが、病院でのレントゲン検査の結果骨折はなかった。立っていると痛みが強まり、歩行すればされに強く痛み、かかとの腫れとしびれるような感じをともなうため光線療法を開始。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腹部、腰部、後頭部各5分間。右足首部の正面と内側より2号集光器を使用し、各10~15分間照射。
◆治療経過:治療により痛み、しびれ感が軽快し気持ちがよかった。しかし、光線照射による痛みの緩解と歩行による痛み再発を繰り返していた。治療開始1ヵ月後、痛みは軽くなり足首のしびれ感はなくなるが、腫れは若干の残っていた。長く歩いたりすると鈍痛と違和感があった。治療2ヵ月後、腫れや痛みは全くなくなった。再発予防に治療は継続している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著