生体リズム調整作用
眼から入った光刺激は視神経から、視床下部、下垂体、松果体へと伝わります。これにより生体のリズム、自律神経、免疫機能、からだの成熟、性腺の周期的活動などが正常になるよう働きかけます。結果として、不眠症、生理不順、季節性うつ、認知症といった疾患の改善に寄与します。
※視床下部:脳内にある自律神経やホルモン分泌の中枢器官
※下垂体:視床下部指令によりホルモンの働きをコントロールしている器官
※松果体:睡眠ホルモンのメラトニンを分泌する器官
植物が、春に芽吹き、夏には新緑とともに花を咲かせ、秋に実り、冬には来シーズンのためのエネルギーを蓄えるように、人間も自然界のリズムに合わせて生命を営んでいます。昼は活動し、夜は眠ることによって明日への活力を補います。しかしストレス等によって自律神経が乱れ、生体リズムが狂うと、夜眠れなくなったり、生理が不順になったりなど、健康とはいえない状態になります。また日照時間不足によって、気分の不調やうつ症状を引きこ起こします。光線療法はこれら生体リズムを調えるための有効な手段となり得ます。
(財)光線研究所 (「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著)