股関節の手術を受ける変形性股関節症患者のビタミンD欠乏について(英国の研究 2010年)
股関節の手術を受ける変形性股関節症患者を対象に、血中ビタミンD濃度で2群に分け、術前術後で患者の病状(HHS:ハスヒップスコア)を比較した。
HHSは患者の疼痛、可動域、歩行能力、日常生活動作を点数化し点数が低いと病状が悪いと判断する。その結果、術前術後とも血中ビタミンD濃度が低い群は高い群に比べHHSは悪い結果であった。特に血中ビタミンD濃度が高い患者はHHSの点数が高い(優秀)人が多かった。以上から、変形性股関節症患者はビタミンD不足の状態を改善しておくことが病状を良好に保つために重要であると思われた。
『光線研究 第629号』令和3年12月1日 一般財団法人 光線研究所発行