病院で診離されたネフローゼ症候群を克服した
東京都/64歳・女性・元教師
30数年前の冬のことです。急な発熱と血尿があり、入院して受けた検査で、膜性腎症(慢性糸球体腎炎)型ネフローゼ症候群と診断されました。
これは腎臓のろ過機能が壊れ、血液中の必要なタンパク質が大量に尿に出てしまう病気で、全身に水がたまって、からだがむくみ、抵抗力や免疫力が低下して、細菌やウイルスに感染しやすくなるとのことでした。
私の場合も、尿から相当タンパクが出ていました。足のむくみも強くなっていました。根本的に治す治療法がなく、ショック療法としてはステロイドを使うようですが、私の場合はステロイド剤が聞きにくいタイプなので、ステロイド治療はしませんでした。
入院して安静を保ち、利尿剤でむくみを抑えて、血中のタンパク量を増加させるために、血しょうタンパクの点滴を続けました。
しかし、一向に改善せず担当医に「仕事への復帰は無理だと考えてください」と言われてしまいました。当時、私は小学校の教師をしていましたが、子ども2人もまだ小さく、将来のこと考えると、絶望的な気持ちになりました。
そんなとき、見舞いに来た同僚が、「光線治療というものがあるから試してみない」と言ってくれたのです。病院の外出許可をとり、その人の家で光線治療をしてもらいました。
すると、たった1回の光線治療でしたが、病院に戻って受けた検査で、血中の尿タンパクがわずかですが、上昇したのです。その後、何度か外出許可をもらって、光線治療を続けました。
3ヵ月で退院となったので、すぐに治療器を用意して、毎日自宅で光線治療を始めました。むくみは少しずつよくなりましたが、毎年冬になると発熱し、尿タンパクが増えました。
その後も、光線治療を続けたところ、30年間かかりましたが、発熱しても尿タンパクが出なくなりました。
光線治療のお陰で、仕事も辞めることなく、しっかり子育てをすることができました。光線治療がなかったら、教師の仕事を辞めていたと思います。本当に光線治療には感謝でいっぱいです。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦を20分間照射、両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・後頭部③を各5分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修