非結核性肺抗菌症の薬が中止になった
東京都/72歳・女性・主婦
57歳のとき、突然血が混じった痰が出ました。すぐに近所の耳鼻科を受診しましたが、大きな病院で検査を受けるように勧められました。
そこで日を改めて、紹介された病院で胸部レントゲンや細胞診などの検査を受け、非結核性肺肺抗菌症と診断されました。血の混じった痰が続き、咳や背中の痛みもあり、約1ヵ月間入院しました。
入院治療の甲斐あって、血の混じった痰は止まりました。咳や背中の痛みもだいぶ落ち着いたので、病院を退院し、その後は毎日薬を飲み、定期的に通院しました。そのとき主治医の先生から「無理すると、再発して症状があっかしますよ」と言われていました。
病院治療のほかに、何かできることはないかと考えたとき、光線治療のことを思い出しました。
光線治療は私が30歳のころ、子どもの喘息で治療を始めたのがきっかけでした。
その後は、自分自身の健康増進のために、疲れがたまるとときどき治療していました。喘息治療で使い始めたとき、ほかの呼吸器疾患にも光線治療は効果があると聞いたので、非結核性肺抗菌症が進行せず、症状の再発予防に効果的ではないかと思い、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
病院で処方された薬を飲み始めて約1ヵ月が経過したところ、その薬の副作用で足先にしびれが出たので、主治医と相談して飲む薬を変更しました。
それからは、その薬と光線治療の併用をしばらく続けました。その後も咳や背中の痛みはずっと落ち着いていました。
それでも無理をすると、たまに血の混じった痰が出ることがありました。しかし、光線治療の各部位の照射時間を、いつもより10~20分間延長して、念入りに治療すると、たいてい1回でピタッと止まりました。
現在は数ヵ月後との検査で、経過観察をしています。主治医からも、「進行はしていません。経過がよいので、もう薬も必要ありません」と言われ、薬が中止になりました。
光線治療のお陰で、72歳になった現在も元気に過ごしています。ときどき山登りをしますが、息苦しさをあまり感じない自分に驚いています。
◆光線治療
治療用カーボン:3000-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・肩甲骨間部⑫を各10分間照射、左右咽喉部④を各5分間照射。⑦①②は集光器使用せず、⑫は1号集光器使用、④は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修