外反母趾術後のひどい痛みが軽減した
東京都/71歳・女性・主婦
60歳のときに、からだのバランスを崩して尻もちをつき、立って歩くことができなくなりました。大きな病院で、「左大腿骨頭部骨折」と診断され、人工関節の手術を受けました。
手術は無事終わり、退院してほっとしたのもつかの間、ちょうどそのころ、夫が脳梗塞で倒れました。半身マヒの後遺症が残り、私は術後のリハビリと並行して、夫の介護生活が始まりました。
手術して間もないからだで、体重100kg以上もある夫の介護はとても大変で、腰や膝、足首など、あちこちの関節痛が慢性的に続いていました。
それから、10年あまり、痛みをこらえながら介護したせいか、元からあった外反母趾の変形がさらに進行して、足の痛みが強くなってきました。
昨年、夫が亡くなり、介護の必要がなくなったので、整形外科を受診しました。先生からは、「外反母子を手術で改善して、姿勢や歩き方がよくなれば、ほかの慢性的な関節痛にもよい影響がある」と言われ、左右とも外反母趾の手術を受けることになりました。
ところが手術中、麻酔をしていたにもかかわらず、左足に飛び上がるような痛みがありました。手術後2ヵ月経っても、何かにちょっと触れただけで神経を刺激する強い痛みが続いていました。「手術後の痛みに光線治療がよい」と勧めてくれる知人があり、思い切って貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診し、週3回、通院治療を受けることにしました。
夜中に痛みで何度も起きていましたが、初めて光線治療を受けた晩は、夜に一度も目覚めずに熟睡できたので驚きました。
2週間後、ストレッチしたときに、いつもより足がスッと伸びる感覚がありました。
1ヵ月後、治療用カーボンの組み合わせを変更して治療を続けると、手術後の痛みはさらに緩和し、ほかの関節痛も楽になってきました。
2ヵ月後、フットケア専門医に特注した靴を履き、足の痛みはほとんどありません。新しい靴で外出し、散歩するのが楽しみです。
◆光線治療
治療用カーボン:当初は3001-4008番。変更後は1000-3001番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・左足外反母趾術後患部を各10分間照射、両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥を各5分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず、左足外反母趾術後患部は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修