肩関節周囲炎(五十肩)1
五十肩とは、五十歳頃に現れる肩関節周辺の痛みや可動域制限を主症状とする疾患です。外傷などがきっかけとなる場合もありますが、多くの場合これといった発症の要因が見当たりません。
肩関節を構成する軟骨や靭帯、腱などの組織が加齢等により退行性変性を起こし、発症すると考えられています。痛みがあるうちは動かそうにも動すことができず、二次的に肩周囲の組織が固くなり、この状態が続くと筋肉が萎縮してきます。無理をしてはいけませんが、痛みの度合いを考慮しつつ、なるべく早い段階から肩の運動を主としたリハビリを行いましょう。また冷えによって血流が不足すると治りが悪くなるため、冷やさないように注意します。
※五十肩改善のための代表的な運動に、痛い方の手で重りになるもの(アイロン等)を持ち、前かがみになって、前後左右に腕をふるコッドマン体操や、左右の手で適当な長さの棒一本持ち、痛くない方の手で、痛い方の手が上がるよう棒を押す棒運動などがあります。
光線研究所(「可視総合光線療法、理論と治験」黒田一明著)より