卵巣ガン術後、抗ガン剤の副作用によるしびれ改善
【治験症例 11】
48歳・女性・主婦/身長148cm・体重38kg
◆症状の経過
当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診する約1年前、下腹部の張りや全身のだるさがあり病院で検査を受け、卵巣ガンと診断されて手術を受けた。術後、抗ガン剤治療を半年間続け退院した。
ガンの病巣はすべて切除し、血液検査の結果も正常であったが、退院後に手指とひざから下(下肢)にしびれが強く現れ、「これは抗ガン剤の副作用なので、なかなかとれない」と主治医に言われた。足のしびれとだるさで歩行がつらく、手のしびれのせいかよく物を落とした。
退院後、半年経過してもしびれは変わらず、困っているときに、光線療法を知人から紹介され、当所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)・左右下腹部㉓㉔・後頭部③(以上1号集光器使用)・左右の手(そろえて表裏)各5~10分間照射。
◆治療の経過
すぐに治療器を購入して、自宅治療を開始した。光線治療を始めたところ、気分がよくなって、よく眠れるようになり、食事がおいしくなってきた。
治療2ヵ月ほどで、手のしびれは気にならなくなり、物を落とすことも減った。足のしびれはあまり変わらなかったが、足の感覚が軽くなり歩行しやすくなった。
治療5ヵ月で、手のしびれは消退した。
治療1年後、足裏にしびれ感は残るが、疲れることはなく、よく歩けるようになった。毎月、定期的に受けているガン検診も異常が見られない。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著