卵巣ガン術後の左下肢リンパ浮腫が引く
【治験症例 10】
卵巣ガン術後、下肢の浮腫
58歳・女性・主婦/身長155cm・体重41kg
◆症状の経過
3年前、不正出血があり、婦人科で検査の結果、卵巣ガンと診断された。卵巣の摘出手術を受けたものの、腸との癒着が強く、卵巣の腫瘍はとり切れなかった。その後、腹水も見られたので、ときどき腹水を抜いていた。
1年前からは、左下肢に浮腫が現れた。とくに左足甲の腫れが強くなり、靴が履きづらく、歩行時に痛みがあった。腹水のために食欲がなく、体力低下が著しく、ほとんど一日中横になっている状態であった。
病院の治療では改善がなかった。親戚の紹介で、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②(以上集光器使用せず)・左右下腹部㉓㉔各10分間、後頭部③(以上1号集光器使用)5分間照射。
◆治療の経過
治療1週間で腹水が引き、食欲が出てきた。
治療2週間で、完全に腹水がなくなった。病院も主治医に光線治療もことを話したところ、よい治療のようなので続けるように言われた。
約2ヵ月後、左下肢の浮腫がほとんど引き、左右3cm違っていた下肢周囲径が、同じ太さになった。ガン手術後の経過も順調で、6kg減っていた体重が元に戻った。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著