乳ガン治療、抗ガン剤の副作用による吐き気改善
【治験症例 5】
乳ガン、吐き気
42歳・女性・会社員/身長156cm・体重50kg
◆症状の経過
半年前、右乳房のしこりに気づき、しだいに硬くなってきたので、病院を受診したところ、乳ガンと診断された。ガンが大きいため、まず抗ガン剤で縮小させて、それから手術することになった。
光線治療は、両親の勧めで10数年前から時折使っていたので、病院での診断を受けてすぐ、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-4008番を使用し、両足裏部⑦10分間、両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、肩甲骨間部⑫・右乳房(以上1号集光器使用)10~20分間、右腋窩部㊻(2号集光器使用)10分間照射。
◆治療の経過
手術前の抗がん剤治療を行っている間は、1日2~3回の光線治療を実施した。抗ガン剤治療は4クール(たとえば、3週間投与、1週間休みなどの間隔を設けた治療法を、1クールという)を受けたが、副作用は大変軽かった。白血球減少は見られたが、白血球数の回復は早かった。味覚障害が少し出たが、吐き気や食欲の低下はなかった。
当所は乳房の温存手術はむずかしいと言われていたが、温存手術ができて、術後2週間で仕事に復帰できた。しばらくして、術後の抗ガン剤治療が再開された。こんどは吐き気の強く出る抗ガン剤だったために、点滴治療後の4日間、強い吐き気に苦しんだ。
すぐに当所(光線研究所付属診療所)に相談して、腹部⑤(集光器使用せず)5分間、背正中部㉘(1号集光器使用)・上腹部⑪(2号集光器使用)各10分間の追加照射を行った。
その後、抗ガン剤治療を5クールを行ったが、吐き気はほとんど出ることがなかった。それ以後、体調も良好で、仕事のほうも普通に継続できている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著