子宮内膜増殖症の異形細胞が正常になった
千葉県/57歳・女性・寮母
40歳代の10年間、海外青年協力隊の一員として、南太平洋の小さな島国で日本語教師をしていました。現地では野菜が少なく、油分が多い食事で、赴任中に体重が10kg以上増えました。
50歳のときに帰国し、その年の人間ドッグで肝臓と胆のうと左腎臓にでのう胞が見つかりました。また、子宮ガン検診では、子宮内膜増殖症で子宮体部にクラスⅢの異形細胞も見つかりました。どちらも自覚症状はなく、治療の必要はない、経過をみるだけでよいと言われました。
食事のバランスが悪かったのだろうと思い、野菜中心の食事に変えて、体重も3kg減量しました。
52歳のときに結婚し、夫とともに独身寮の管理業務に就きましたが、新しい土地での仕事は想像以上に忙しく、胆石の発作を起こして10日間入院しました。
光線療法は20歳代より実家で折にふれて使用していましたが、海外赴任中や結婚後は忙しさにまぎれて、まったく行っていませんでした。胆石での入院後、体調管理の大切さを再認識し、光線療法を久しぶりに再開しました。貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診し、2年来変化のない子宮内膜増殖症の改善も兼ねて、次のようなアドバイスをいただきました。
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・肝臓部㉗・背正中部㉘を各10分間、腰部⑥・左右下腹部㉓㉔・肩甲骨間部⑫を各5分間の合計60分間照射。⑦②⑥以上集光器使用せず、㉘㉓㉔⑫以上1号集光器使用、㉗は2号集光器使用。
忙しい日々の中、ほぼ毎日欠かさず照射を行いました。しかし、半年ごとに受ける婦人科の定期検診では、いつもクラスⅢのままで、まったく改善がみられませんでした。胆石の再発もなく、体調もよいのにどうして子宮内膜増殖症だけが改善しないのか、あせりと失望を感じ始めていました。
そのころ、ふと見たテレビ番組で「子宮の不調は前額部に出る」と紹介されていました。そういえば、子宮内膜増殖症を指摘されたころから、前額部に吹き出物だ出ていました。化粧品が合わないのかなと程度に考えていましたが、ピンとくるものがありました。
そこで、前額部⑮を5分間追加照射し、左右下腹部㉓㉔を腹部⑤5分間の照射に変更してみました。すると1ヵ月で前額部の吹き出物がきれいになくなってしまいました。婦人科の検査を受けたところ、テレビの話の通りかどうかわかりませんが、2年半ぶりにクラスⅠ(異常なし)と診断されました。 からだ全体はそれぞれの部位がつながっていて、密接な関係があるなとつくづく感心したり、あらためて光線療法の威力に驚いたりしました。
すでに2年間経過しましたが、半年に1回の検査では、異常を指摘されません。主治医に「そろそろ年1回の検査でよいかもしれません」と言われるまでになりました。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著