膜性腎症によるタンパク尿が出なくなった
東京都/66歳・女性・主婦
定期検診でタンパク尿が見られ、再検査の結果、※膜性腎症と診断されました。徐々にむくみがひどくなり、全身がむくみ始めたので、薬局で処方された漢方薬をしばらく服用していましたが、効果はありませんでした。
※膜性腎症:腎臓の糸球体というところの血管壁に沈着物(免疫複合体)がついてしまうために、タンパクがもれてしまう状態。その原因として、がんや膠原病、B型肝炎、C型肝炎、薬物、特発性(原因が特定できない)のもがある。中高年に多く認められる。
入院を勧められ、3ヵ月間の入院でステロイド剤などを試し、タンパク尿がマイナスとなりました。
その後、食養生に気のゆるみがあったせいか、再びタンパク尿が出ました。左下肢に重苦しさがあったものの、むくみはなくなりました。いろいろな検査を受けた結果、腎炎を患ってから、下肢を中心に大変冷えやすく、睡眠もよくとれなくなりました。また、私は以前から膝痛と腰痛があり、とくに台所で長く立っていると膝全体に痛みと圧迫感が出て、休まなければならない状態でした。
こんなとき、友人より光線療法を勧められて、早速貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。貴所で照射法のアドバイスを受け、家で光線照射を開始しました。
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腰部・背正中部㉘各10分間、両膝部②・腹部⑤・左右咽喉部④を各5分間照射。⑦①⑥②⑤は集光器使用せず、㉘は1号集光器使用、④は2号集光器を使用しました。
照射1ヵ月後、朝と夕1日2回休まず光線照射を行い、徐々に足の温かさが感じられるようになってきました。10~20分間も台所に立っていると、必ず現れていた膝周辺の圧迫感がずいぶん軽減してきました。タンパク尿は日中だけで、朝(起床時)や夜(就寝時)には見られなくなったため、ステロイド剤が半分になりました。
照射2ヵ月後、下肢全体が大変温かくなり、つらかった腰痛がいつのまにかなくなっていました。また、全身のむくみが少なくなり、下肢の重苦しさがとれ、体重が減って、からだ全体が大変軽くなりました。ステロイド剤の投与量は、さらに少なくなりました。
照射4ヵ月後、左下肢の重苦しさがなくなり、膝周辺の圧迫感がほとんどなくなりました。ステロイド剤を減らしてもむくみは現れず、いつとはなくタンパク尿は日中もほとんどなくなり、排尿時にたくさん出ていたアワもあまりでなくなりました。むくみを含め、全体的に症状がほぼ改善し、気分がよくなって考え方も前向きになったせいか、家族や友人か「健康そうになったね、肌のつやがよくなって若くなったね」と言われました。
●血圧(mmHg)
166/80(初診時)→ 155/85(2ヵ月後)→ 136/77(4ヵ月後)
●足裏温(℃)
右:25.8(初診時)→ 26.4(2ヵ月後)→ 31.1(4ヵ月後)
左:26.2(初診時)→ 27.1(2ヵ月後)→ 31.0(4ヵ月後)
●握力(kg)
右:20(初診時)→ 23(2ヵ月後)→ 26(4ヵ月後)
左:16(初診時)→ 20(2ヵ月後)→ 25(4ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著