下痢・粘血便で悩んだ潰瘍性大腸炎が完治
【治験症例 6】
潰瘍性大腸炎
48歳・女性・主婦/身長151cm・体重44kg
◆症状の経過
47歳ごろ、子どもの受験、就職などのストレスや過労から下痢、粘血便が見られるようになった。体重も4kg減ってきたため、市民病院に入院して検査を受けた。
その結果、潰瘍性大腸炎と診断され、投薬を受け2ヵ月後に退院した。潰瘍性大腸炎に対して、投薬だけでは不安があり、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②各10分間、左右下腹部㉓㉔・腰部⑥・背正中部㉘・後頭部③各5分間照射。⑦①②⑥以上集光器使用せず、㉓㉔㉘③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
自宅で毎日光線治療を行った。退院後も軟便が続いていたが、光線治療により徐々に形のある便になってきた。治療2ヵ月で1日1回の正常な便となった。根気よく治療を続け、定期的に病院の通院検査を受けていた。光線治療5年後(53歳時)には、病院検査で完治と確認され、薬剤は中止となったが、光線治療は続けた。
その後も光線治療を継続し、9年後、14年後、15年後、16年後(64歳時)と当所(光線研究所付属診療所)を受診しているが、潰瘍性大腸炎の再発はまったく見られない。
なお、治療14年後の受診時には、以前に指摘されていた子宮筋腫(鶏卵大)が、婦人科検診でなくなっていることが判明した。
◆コメント
潰瘍性大腸炎は自己免疫疾患の一種で、原因が不明の疾患とされる。難病(厚生労働省治療研究対象特定疾患)に指定されている。ストレス・過労が引き金となり発病することが多く、本治験もストレスをきっかけに
発病した。
しかし、最悪だった血行不良も、長年の光線治療でゆっくりではあるが、改善が見られている。
●血圧(mmHg)
138/80(9年後)→ 131/72(14年後)→ 115/68(15年後)→ 112/70(16年後)
●足裏温(℃)
右:26.7(9年後)→ 28.9(14年後)→ 34.0(15年後)→ 33.2(16年後)
左:27.0(9年後)→ 29.1(14年後)→ 33.9(15年後)→ 33.2(16年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著