高血圧が改善して、脳出血後遺症も軽減
【治験症例 2】
高血圧症、C型肝炎、小脳出血後遺症
78歳・男性・無職/身長140cm・体重40kg
◆症状の経過
61歳時、肝障害が見つかり、会社の元上司の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
治療用カーボンは1000-3001番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・肝臓部㉗(2号集光器使用)・背正中部㉘(1号集光器使用)各5~10分間の光瀬治療を自宅で行っていた。その後、血圧が高くなり一時降圧剤を服用していたが、光線治療をしっかり続けたところ薬を中止することができた。また、腰や膝の痛みが出たので、整形外科で治療したが効果がなかった。これらも光線治療で完治した。
75歳ごろから、再び血圧が上がり、降圧剤を服用するようになった。78歳になってから、高血圧と肝障害の治療法を確認するために、再び当所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥・肝臓部㉗各10分間・腹部⑤・後頭部③を各5分間照射。⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、③1号集光器使用、㉗2号集光器使用。
◆治療の経過
当所の指示を受け、引き続き自宅で毎日光線治療を行った。血圧は降圧剤と光線治療により経過がよかったが、79歳時、めまい、ふらつきがあり、小脳出血の診断で入院した。点滴治療のみで1ヵ月で退院できた。
退院後も歩行が不安定だったので、3002-5000番の治療用カーボンに変更し、光線治療を続けた。
脳出血後の半年間は気力がなくなったが、光線治療により元気が出てきた。
治療2年後の現在(80歳)、ひとり暮らしを続けているが、高血圧症、肝障害(C型肝炎)は安定し、小脳出血後遺症のふらつきは生活にほとんど支障がない。食欲、便通、睡眠はいずれも快調である。
◆コメント
本治験例者は小柄な高齢の男性で、高血圧により一時脳出血になったが、光線治療により後遺症も軽くなった。光線治療を再開して2年後の現在では、友人と旅行にもよく出かけるなど、元気に暮らしている。
●血圧(mmHg)
154/83(再診時・78歳)→ 149/67(3ヵ月後)→ 121/61(1年後)→ 132/55(2年後)
●足裏温(℃)
右:28.6(再診時・78歳)→ 29.9(3ヵ月後)→ 34.1(1年後)→ 31.3(2年後)
左:28.2(再診時・78歳)→ 28.5(3ヵ月後)→ 34.5(1年後)→ 31.5(2年後)
●握力(kg)
右:25(再診時・78歳)→ 18(3ヵ月後)→ 24(1年後)→ 27(2年後)
左:23(再診時・78歳)→ 20(3ヵ月後)→ 21(1年後)→ 26(2年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著