糖尿病からきた脳梗塞後遺症の左片麻痺が改善
【治験症例 2】
脳梗塞、糖尿病
62歳・男性・会社役員/身長168cm・体重64kg
◆症状の経過
仕事柄、接待や会食など外食が多く、体重も72kgあった。50歳ごろより糖尿病を指摘され、主治医からは食事療法、運動療法などで減量するよう注意を受けていた。
61歳のとき、仕事中に糖尿病による脳梗塞で倒れ、2ヵ月間入院したが、左半身の片麻痺が残った。
退院後、動作には制限がないものの、スムーズに動かず、左手、左肩、左足の指の痛みと左前腕のしびれがなかなかとれず、実弟の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
3002-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝②各10分間、腹部⑤・腰部⑥・背正中部㉘・後頭部③・左肩部⑨・左前腕部以上集光器使用せず、㉘③⑨左手掌部以上1号集光器使用。
◆治療の経過
1日1回、自宅で光線治療を行った。治療開始1ヵ月で、足の指の痛みは減少し歩行がしやすくなった。3ヵ月後には、左肩痛と左腕のしびれはほとんど気にならなくなり、左半身もほぼ思うとおり動かせるようになった。治療6ヵ月後には、60分間歩いても足の指や足の痛み、しびれも出なくなった。
病院の主治医にも「よくここまで回復したね」とほめられた。光線治療開始後1年の現在、体調は良好、仕事も順調に行っている。
光線治療の開始後は、糖尿病の経過も順調で、入院中140mg/dl以下にならなかった空腹時血糖値が、110~120mg/dlにコントロールされている。
◆コメント
本治験例では、光線治療により皮膚で産生されたビタミンDの間接作用により、インスリンの分泌が改善されて、血糖値が安定していると考えられる。
●握力(kg)
右:37(初診時)→ 42(1ヵ月後)→ 44(3ヵ月後)→ 44(6ヵ月後)→ 41(12ヵ月後)
左:23(初診時)→ 39(1ヵ月後)→ 38(3ヵ月後)→ 39(6ヵ月後)→ 41(12ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著