やけどによる右手のケロイドが軽快した
東京都/38歳・女性・主婦
私は、現在45歳になる主婦です。光線療法との出会いは、7年ほど前のことでした。
忘れもしない6月10日の夕方、夕飯の支度中に、熱くなっていた天ぷら油を誤って右手にこぼし、大やけどを負ってしまいました。
右手は熱さで真っ赤になり、みるみる腫れ上がり、救急車で病院に駆け込みました。やけどの程度もひどく、20日間ほど入院しました。
退院後も10日間ほど通院し、腫れや痛みはだいぶ引いたものの右手の皮膚は赤黒く変速して、手首や手の甲はあちこちケロイド状になり、引きつれていました。指や手首も思うように動かせませんでした。
病院の先生には、「やけどの痕やケロイドは治せないから、あとは指や手首を動かすリハビリをするしかありません」と言われました。
恐ろしく酷くなってしまった自分の手は、もう治らないのだろうと、気持ちが大きく落ち込んでしまいました。
そんな折、知人に「ケロイドに効くかどうかわからないけど、やけどには光線療法がとってもいいわよ」という話を聞き、2週間ほど知人のところに通って、光線照射を続けました。
最初はよくわかりませんでしたが、照射を続けるうちに黒かった皮膚はピンク色に変わってきました。とくに火傷の軽かったところは、正常な皮膚の色に変化してきて、光線照射の効果に気がつきました。
これは根気よく続ければ、もっと皮膚がきれいになるかもしれないと、とても希望が持てました。
すぐに家庭用の光線治療器を求めて、自宅治療を始めました。治療用カーボンは、知人に効いて3001-3001番の組み合わせで、患部に1号集光器か2号集光器を使って、各10~20分間くらい照射を続けました。
ケロイドの盛り上がりも、少し低くなってきた感じでした。2ヵ月間ほど自宅照射をして、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)でも診察を受けましたが、照射法はそのままで問題ないとのことで、さらに根気よく照射をつづけました。
赤黒くなっていた皮膚は、徐々に正常な皮膚の色に近づき、ケロイド部もさらに盛り上がりが少なくなりました。指や手首の動きも、日常生活に支障ないほど回復しました。
現在、光線療法を始めて7年になります。やけどのケロイドは残っていますが、やけどの痕はかなり目立たなくなっております。
「やけどで酷くなった手は、もう治らない」とあきらめかけていたのが、光線療法に出会うことによって、ここまできれいになって、大変感謝しています。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著