額や頬のニキビが完治し、冷え症も改善
【治験症例 3】
尋常性座瘡(ニキビ)
23歳・女性・会社員
◆症状の経過
高校時代から、たくさん汗をかいたとき、便秘をしたときなどに、額や頬にニキビができやすかった。
1年前に就職し、コンピュータを使うようになったり、職場の人間関係でストレスが加わって、ニキビの症状がひどくなってきた。また社会人になってから、化粧品をたくさん使用するようになり、頬のかさつき、突っ張り感が強くなり、額に赤みを帯びたニキビが増した。
アレルギー専門の病院を受診し、内服薬を処方されたが、効果が見られないので3ヵ月間で服薬を中止した。
ニキビの皮膚症状は、とくに季節の変わり目にひどくなった。就寝時間が遅く、12時すぎに床へ就くことが多く、頑固な便秘や冷え症でも悩まされていた。親戚の勧めで光線治療を希望し、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)各10分間、後頭部③(1号集光器使用)、前額部⑮各5分間、左右頬部(以上2号集光器使用)各10分間照射。
◆治療の経過
光線治療は、自宅で毎日風呂上りに行った。治療1ヵ月後、頬のかさつき、突っ張り感がかなり軽減した。
治療1ヵ月半後、額のニキビの赤み症状が半分くらいになり、一つひとつのニキビが縮小してきた。治療2ヵ月後には、ひどかったニキビが光線治療のみで完治した。同時に冷え症がなくなり、便秘も解消した。皮膚が大変きれいになり、久しぶりに会った友人も驚いている。
◆コメント
本治験例は大変神経質な患者だったので、常にゆとりを持ち、リラックスした生活を心がけるよう勧めた。
光線治療と並行して、睡眠時間を増やすことの大切さ、便秘解消のトイレットトレーニングなど、規則的な生活も勧めた。これを実行したことが、ニキビの症状を早くに改善させることに寄与したと考えられる。
●足裏温(℃)
右:25.8(初診時)→ 33.5(2ヵ月後)
左:26.2(初診時)→ 33.5(2ヵ月後)
●中枢温(℃)
右:35.9(初診時)→ 36.5(2ヵ月後)
左:36.0(初診時)→ 36.4(2ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著