92歳の母のひどい床ずれと両膝が改善した

 東京都/92歳・女性・主婦(報告者・娘)

 10年前より家族ともども、光線治療器のお世話になっております。このたびは、92歳の母の報告をいたします。数年前より、変形性膝関節症と老化で歩行が困難でしたが、家の中では、杖を使用し何とか歩いておりました。冬に心臓の具合が急に悪くなり、入院しました。 

 病院では「寒いうえ、老化で心臓が弱っている」と言われ、3週間の入院で絶対安静を守ったところ、心臓は快方へ向かいました。しかし、脚の筋肉が落ちてしまい、ほとんど歩けなくなりました。

 さらに入院中、腹膜炎を起こし、緊急手術を行いました。高齢で手術に耐えられる体力があるか心配とのことでしたが、手術は何とか無事に終えることができました。術後の回復が思ったより早かったのは、日ごろ活用していた光線療法の賜物と思っております。 

 ところが、思ったより入院が長引いたために、家族が介助してもまったく歩けない状態になってしまいました。さらい悪いことに、入院中に直径10cmほどの広範囲の床ずれができ、痛みが強く困っておりました。

 病院では毎晩生理食塩水で洗ったあとに、炭鉱を塗っておりましたが、患部からの滲出液が多く、何度もガーゼを交換しなければなりませんでした。担当医は軟膏をいろいろと変えてくれましたが、症状の改善がまったく見られず、「傷口がより広く深くなるようなら手術をしなければならない」と言われておりました。

 病院の担当医に光線療法の話をし、治療器の持ち込み許可をいただきました。早速、母の光線療法を貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談し、次の指示をいただきました。

 治療用カーボンは3005-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)・右膝部・左膝部各10分間・後頭部(以上1号集光器使用)5分間、床ずれ患部(2号集光器使用)10~20分間照射。

 貴所(光線研究所付属診療所)の指示通とおり光線照射を開始したところ、約2週間で床ずれが小さくなり、患部が少しずつ乾き、よい状態になってきました。なるべくベッドに就いているときは寝返りをさせ、眼が覚めているときは車椅子に乗せたりして、床ずれ患部を圧迫しないように注意しました。

 光線照射1ヵ月後、床ずれ患部の色が薄くなってきて、あまり痛がらなくなったので安心しました。ひどかった床ずれが、かなり小さくなりました。しかし、直径5cmから先はなかなか傷口が閉じない状態でした。

 担当医は「表面はよくなってきても、傷口の中が袋状になっているから、中の状態がよくならないと傷口は閉じない」と言っていました。

 光線照射2ヵ月後には、傷口が鍼の先ほどの大きさになり、さらにその1週間後、傷口が完全に閉じ、滲出液がまったく出なくなって、ようやくよくなりました。

 また、両膝の痛みと筋力低下でまったく歩けなかった母が、「膝痛がかなり軽減した」と言って自力で立ち、ゆっくりと伝い歩きをするようになりました。

 膝痛に対して根気よく光線療法を行った効果と、心から感謝いたしました。今後は、母の膝痛のさらなる改善を目的に脚の筋力をつける運動をさせ、自力で歩けるように光線療法を続けようと思っています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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