膝痛が改善し、ボランティア活動を再開
【治験症例 3】
変形性膝関節症、坐骨神経痛、便秘
88歳・男性・無職/身長160cm・体重42kg
◆症状の経過
生来胃腸が弱く、検査をするといつも慢性胃炎と診断され、胃腸薬が手放せない状況であった。過去に胃潰瘍も数度経験したことがあった。退職してボランティア活動を積極的に行っていたが、78歳ごろから膝痛や坐骨神経痛のため、その活動が困難になってきた。
膝にたまった水をときどき抜いていたが、80歳時、便秘症にあり、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・左膝部・腰部⑥・左下腹部㉓各10分間、右下腹部㉔・背正中部㉘・後頭部③各5分間照射。⑦②⑥以上集光器使用せず、㉓㉔㉘③・左膝部以上1号集光器使用。
◆治療の経過
とくに左膝が痛く、水がたまっている状況で頻繁に水を抜いていた。坐骨神経痛もあり、左下肢に痛みが走ることがあった。約1年間の自宅での光線治療で、膝痛や坐骨神経痛は90%改善し、膝に水がたまることもなくなった。痛みが改善してから、再びボランティア活動が可能となった。ボランティア継続のための運動して、1日5000~7000歩の歩行を実行した。また、光線治療をするようになって、不思議と風邪を引くことがなくなった。治療8年目(88歳)の現在、体調はよく、血圧は多少の変動はあるが、元気に歩いている。
◆コメント
本治験例は高齢者でよく見られる膝痛、腰痛だが、光線治療により痛みが楽になった。80歳時より光線治療を継続している。
当所で測定した骨密度も、同年齢の骨評価と比較して93%を示し、非常によい結果であった。本治験例の良好な数値経過は、ボランティア活動という生き甲斐と光線治療によって可能になったものと思われる。
●血圧(mmHg)
138/79(初診時)→132/80(1年後)→ 128/72(3年後)→ 136/75(5年後)→ 128/63(7年後)→ 138/66(8年後)
●握力(kg)
右 :25(初診時)→ 27(1年後)→ 27(3年後)→ 29(5年後)→ 30(7年後)→ 28(8 年後)
右 :24(初診時)→ 24(1年後)→ 2763年後)→ 26(5年後)→ 29(7年後)→ 25(8 年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著