腰から臀部、大腿部にかけての痛みが改善
【治験症例 6】
変形性腰椎症、胸椎後縦靭帯骨化症
70歳・男性・建設業/身長169cm・体重65kg
◆症状の経過
脳梗塞で倒れた実母を介護していたが、3ヵ月後に転倒し、腰をひねってしまった。腰部だけでなく右臀部から右大腿後側にかけて痛みが強く、右下腿部にしびれが現れ、夜も眠れなくなった。
病院でMRI検査を受けた結果、変形性腰椎症と胸椎後縦靭帯骨化症による症状と診断された。知人の紹介で当所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・腓腹筋部㉙・両膝部②・後大腿部㉚・腰部⑥・右臀部⑬・右下腹部㉔・背正中㉘部各10分間、後頭部③5分間照射。⑦㉙②㉚⑥以上集光器使用せず、⑬㉔㉘③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
当所(光線研究所付属診療所)へ週2回の通院治療と、1日2回の自宅治療を続けた。通院治療では治療後数時間ほどで痛みやしびれが軽減していたが、自宅治療では痛みやしびれが強くなる場合があった。このため、治療開始2週間目からもう1台治療器を求め、2台で自宅治療を行った。
その後、自宅治療でも症状が増強することはなく、症状が軽減する時間が増えてきた。治療1ヵ月後には趾(足指)のしびれが消退し、夜間も痛みで目が覚めることはなく、朝まで熟睡が可能になった。
治療2ヵ月後、右下腿部の痛みが急に消退し、腰を伸ばしての歩行が可能となった。同一姿勢を続けても痛みがなくなり、3時間ほどのドライブができるようになった。
治療6ヵ月後には、週1回の通院治療と1日1回の自宅治療に変更したが、症状の再発はなく、充実した日々をすごしている。
65歳より糖尿病を指摘されており、暴飲暴食に気をつけながらHbA1c7.5%を維持していたが、光線治療半年後に測定したところ6.8%に下がっていた。光線治療開始1年半になるが、日課として光線治療を継続している。
※ HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー):赤血球の中に含まれるヘモグロビン(血色素)に余分な糖分が結合したもので、基準値は6.5%未満とされる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著