頚椎損傷による頚等で、手指のしびれが軽快
【治験症例 9】
頚椎損傷・ポリープ
65歳・女性・主婦/身長148cm・体重56kg
◆症状の経過
43歳ごろ、脳貧血で倒れた拍子に頚椎を痛めた。その後、右頚部から右腕、右手指の痛みとしびれ感が終日あり、とくに夕方から痛みが強くなり困っていた。
整形外科や整体の治療も受けたが、あまり効果がなかった。その後18年間、その痛みとしびれの症状に耐えながら生活してきた。
また、61歳ごろ、みぞおちの鈍痛やむかつきがあり、病院で検査したところ、胃炎と胃ポリープ4個を指摘され、服薬して経過をみていた。
そのころ、知人に紹介されて当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。光線治療器を購入して、自宅で光線治療を開始した。
◆光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・腰部・頚椎下部・右肩部・右手指部各10分間。両膝部・背正中部各5分間照射。両足裏部・両膝部・腰部は集光器使用せず、背正中部・頚椎下部・右肩部・右手指部は1号集光器使用。
◆治療の経過
光線治療開始2ヵ月で、ときどきあった胃痛やむかつきがほとんどなくなり、食欲も出て体調がよくなった。しかし、右頚部から右手にかけてのしびれはあまり変化が見られず、治療用カーボンを3002-4008番に変更して治療を続けた。 治療用カーボンを変えてから、痛みとしびれが軽快してきた。さらに光線治療を2ヵ月続けたところ、18年間続いていた右手のしびれはまったくなくなった。光線治療1年後には、「4個あったポリープが1個に減っている」ことが病院検査で確認された。
◆コメント
胃の状態がよくなったこと、頚から手にかけての痛みとしびれが軽くなったことは血行改善によるものである。また、痛み、しびれの軽快にともない、肩の張りと痛みが減り、握力も増加した。
●握力(kg)
右:11(初診時)→ 15(2ヵ月後)→ 22(4ヵ月後)
左:12(初診時)→ 18(2ヵ月後)→ 20(4ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著