頚、背中、右腕の痛み、手指のしびれが改善

【治験症例 3】

 変形性頚椎症

 46歳・女性・主婦/身長155cm・体重48kg

◆症状の経過 

 40歳ごろから頚、背中、右腕などに痛みが見られるようになり、整形外科で変形性頚椎症と診断されていた。

 46歳ごろからから痛みが強く続くようになり、ひどいときは手指がしびれたり、バネ指の状態になることもあった。

◆光線治療

 3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・腰部・肩甲骨間部・後頭部各10分間、右首すじは横方向から10分間、左右下腹部各5分間照射。両足裏部・両膝部・腰部は集光器を使用せず、左右下腹部・肩甲骨間部・後頭部・右首すじは1号集光器使用。

◆治療の経過

 自宅で両親を看病している関係もあって、光線治療を開始してから1~3ヵ月間は、目立った症状の改善は見られなかった。治療4~6ヵ月で箸も持てないほどの強い痛みやしびれは少なくなってきた。その後は薄皮をはぐように頚、背中、右腕の痛みは80%程度よくなった。光線治療の継続により疲労感が少なくなり、また尿もよく出て、足のむくみが出ることがなくなった。治療6年後の現在、多少痛みはあるものの体力がついて元気に過ごしている。

◆コメント 

 変形性頚椎症は、首、背中、腕などに痛みが見られることが多く、これらの筋肉の緊張が続くとバネ指などの少女も出るようになる。

 本治験例は家事のほかに、両親の看病も加わったため、変形性頚椎症が悪化し症状の改善が長引いた。しかし根気よく光線治療を継続したことで症状は軽快した。治療経過の中で治療用カーボンを3001-4008番のほかに、体調に合わせて1000-3002番、1000-3001番などの組合わせを用いたところ、身体深部に浸透する感じがあり、症状改善の効果が見られた。

●血圧(mmHg)

141/79(初診時)→ 126/70(2ヵ月後)→ 102/76(半年後)→ 105/71(2年後)→ 125/78(5年後)→ 105/76(6年後)

握力(kg)

右:16(初診時)→ 20(2ヵ月後)→ 20(半年後)→ 21(2年後)→ 25(5年後)→ 26(6年後)

左:14(初診時)→ 17(2ヵ月後)→ 17(半年後)→ 19(2年後)→ 23(5年後)→ 20(6年後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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