高脂血症 3
【治験例 1】
■高脂血症
◆63歳/女性
◆症状の経過:55歳頃から高血圧で降圧剤を服用していた。高脂血症、耳鳴りや疲労感があり、腎嚢胞症も指摘されていた。また、両足の冷え、気力の減退感を訴えていた。妹の紹介で当診療所(光線研究所付属診療)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、肝臓部、背正中部各10分間、腹部、腰部、後頭部各5分間照射。
◆治療の経過:治療開始2ヵ月目頃より徐々に疲労感が緩和し、家事をする気力が湧いてきた。また足が冷えているので、両足裏部の照射時間を20分間とし1日2回の治療を行った。治療開始1年後、血中総コレステロール値は267mg/dlから199mg/dlと正常になった。血圧も下がって降圧剤の服用量も減らすことができ耳鳴りもなくなった。また、腎嚢胞は大きさが、当初の半分くらいに縮小し、病院の検査で担当医に驚かれた。
【治験例 2】
■高脂血症
◆60歳/主婦(身長160㎝ 体重 70kg)
◆症状の経過:若い頃から光線治療を健康管理などに愛用していた。40歳頃から太り始め、50歳を過ぎてからコレステロール値が高くなってきた。食べすぎと運動不足による肥満はいつも気になっていた。膝、腰の痛みもあるため当診療所(光線研究所付属診療)を受診した。
◆光線治療:1000-3001番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腹部、腰部(以上集光器使用せず)、肝臓部(2号集光器使用)各10分間、左右咽喉部(2号集光器使用)各5分間照射。
◆治療の経過:高脂血症、膝痛、腰痛の治療のために光線治療、食事療法に加えよく歩くことを実行した。約1年で体重は3kg減少し、いつも284~254mg/dlあった血中コレステロール値は150mg/dlに低下した。油断すると体重が増加するので、光線治療・食事療法・歩行の3つの対策はしっかり実行している。
【治験例 2】
■高脂血症・顔面神経麻痺
◆68歳/男性
◆症状の経過:65歳のとき胆石と高血圧症治療のため、光線治療を始めた。67歳のときに脳腫瘍ができ、手術を受けたが、手術後に後遺症で顔面神経麻痺となった。また中性脂肪値も230mg/dlと高く高脂血症と診断されており、退院後、光線治療を再開した。
◆光線治療:1000-3002番の治療用カーボンを使用して両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)各10分間、左頬(神経麻痺部)、左星状神経節部(2号集光器使用)各10分間照射。
◆治療の経過:自宅で毎日2回の光線治療を開始した。光線治療6ヵ月後、顔面神経麻痺の回復は外科医の予想以上に早く、口や鼻の歪みがかなり改善した。その後、2台の治療器を使用して、背正中部と頚椎下部(以上1号集光器使用)各10分間を追加した。高かった中性脂肪値も184mg/dlに減少した。術後の後遺症である顔面神経麻痺と高脂血症の改善に外科の担当医もたいへん興味を示している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著