糖尿病とビタミンD その2
糖尿病による合併症
●眼の障害(糖尿病性網膜症)
網膜毛細血管の病変で発病から10年くらいすると起こってくる。単純性網膜症から前増殖性網膜症を経て増殖性網膜症へと進む。
●腎臓の障害(糖尿病性腎症)
血液を濾過して尿を作り出す腎臓の糸球体に硝子様結節や肥厚ができ、機能が低下する。その結果、体外に排出されるはずの老廃物が血液中に増えて腎機能を損なう。
●糖尿病性神経障害
・末梢神経障害:
単神経障害(大腿骨・坐骨・腓骨神経麻痺)
下肢知覚障害(両足先や手足にしびれや痛み)
脳神経障害(複視、眼瞼下垂など)
筋委縮(腹部や臀部の筋肉の衰えなど)
・自律神経障害:
食道および胃腸障害(便秘、下痢など)
起立性低血圧(立ちくらみ、めまいなど)
膀胱・生殖器障害(排尿困難、残尿、インポテンツなど)
心臓血管系神経障害(頻脈など)
糖尿病と可視総合光線療法
糖尿病は食事療法、運動療法という基本的な対策を順守し、可視総合光線療法の種々の治療効果を期待することなります。
糖尿病の可視総合光線療法については、従来は血行改善、新陳代謝の促進作用、カルシウム代謝などの面から検討してきました。しかし、ビタミンD並びにビタミンDを介したカルシウム動態とインスリン分泌の関係が明らかにされてきた現在、糖尿病における可視総合光線療法の意義は大きいといえます。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著