肝臓病 3
【治験例 1】
■B型肝炎(肝硬変・肝臓ガン)
◆53歳/男性
◆症状の経過:40歳のとき肝障害肝硬変を指摘され、入院検査の結果、肝硬変の初期と診断された。おそらく母子感染によるB型キャリアからの発症といわれた。また、52歳のとき肝臓ガンが発見され、肝動脈塞栓術を抗ガン剤肝動脈注入の治療を受けた。友人の紹介で当診療所(光線治療研究所付属診療)を受診した。
◆光線治療:1000-3001番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部(以上集光器使用せず)、背正中部、後頭部(以上1号集光器使用)、肝臓部、左右咽喉部(以上2号集光器使用)照射。両足裏部、肝臓部、背正中部各10分間、両足首部、両膝部、後頭部、左右咽喉部各5分間、後頭部と左右咽喉部は1日おき交互に照射。
◆治療経過:光線治療により倦怠感、腹水、黄疸はなくなり、肝硬変も安定している。光線治療を1年続けた時点での定期検査では、肝臓ガンの再発はみられず、また肝動脈塞栓術と抗ガン剤肝動脈注入の治療は必要なしといわれた。
【治験例 2】
■慢性肝炎(C型肝炎)
◆63歳/女性
◆症状の経過:53歳のとき大学病院で慢性肝炎(C型肝炎)と診断され、通院治療をしていた。手術、輸血の経験はなかった。肝機能の数値が安定せず、腰痛もあり、友人の紹介で光線治療を希望し、当診療所(光線治療研究所付属診療)を受診した。
◆光線治療:1000-3001番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、背正中部、後頭部(以上1号集光器使用)、肝臓部(以上2号集光器使用)照射。両足裏部、両膝部、腰部、肝臓部、背正中部各10分間、後頭部5分間(後頭部は3回治療後中止)。
◆治療経過:光線治療前は肝機能値GOT100~80、GPT135~90と高めで変動していたが、光線治療を始めてから、以下のように肝機能に改善がみられ、腰痛も軽減した。肝機能の安定のために治療は継続している。
GOT:初診時96 → 7ヵ月後104 →8ヵ月後89 → 9ヵ月後84 → 10ヵ月後81
GPT: 101 → 99 → 97 → 94 → 72
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著