慢性膵炎 2
【治験例 1】
■慢性膵炎
◆50歳/女性
◆症状の経過:以前より胃が悪く、時々胃炎、胆のう炎がみられた。45歳のとき、胃痛と背中痛が強く持続するため検査を受けたところ、慢性膵炎と診断された。病院で投薬を受けていたが、腰痛、背中重圧感、腹部膨満などの症状はよくならなかった。光線治療を希望し、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部各10分間、両膝部、腰部各5分間。肝臓部、背正中部、肩甲骨間部各10分間照射。両足裏部、両足首部、両膝部、腰部は集光器使用せず、肝臓部は2号集光器使用、肩甲骨間部、背正中部は1号集光器使用。
◆治療の経過:半年間の光線治療で足が温まるようになり、腹痛、背中痛が楽になってきた。治療5年目の現在、膵炎による腹痛、背中の重圧感、腹部膨満感などの症状は落ち着いている。
【治験例 2】
■慢性膵炎
◆56歳/男性(身長173㎝ 体重58.5kg)
◆症状の経過:45歳頃から左腰部の鈍痛があり、入院検査で慢性膵炎と診断された。鎮痛剤や消化剤で痛みは軽くなったが、53歳頃から再び左腰部の鈍痛がみられるようになり、胃部にも痛みがあった。慢性膵炎の中期と診断され投薬を受けていたが効果が少なく、体重が1ヵ月に2kg減少する状態にあった。友人の勧めで当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部20分間、両足首部、両膝部、腰部、背正中部各10分間、腹部、後頭部各5分間照射。両足裏部、両足首部、両膝部、腰部、腹部は集光器使用せず、背正中部、後頭部は1号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著