他疾患に合併する胃潰瘍 5
【治験例 1】
■胃潰瘍・胃ポリープ
◆40歳/女性
◆症状の経過:7年前より動悸があり、年々激しくなり薬をいつも持ち歩く状態だった。しだいに胃に不快感が出て食欲がなくなり、指圧治療を受けながら療養中であった。胃レントゲン検査の結果、胃潰瘍・ポリープがあると診断された。胃カメラ検査までの5日間、1日2回光線治療を行った。
◆光線治療:4008-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部各5分間、背正中部20分間、肩甲骨間部10分間照射。
◆治療経過:光線治療開始5日間後、胃カメラ検査では、胃潰瘍・ポリープが認められなかった。以後、両足裏部、両足首部、両膝部各5分間、背正中部10分間の照射を続け、再検査でも異常なしとの結果になった。
【治験例 2】
■胃潰瘍
◆44歳/女性(身長160㎝ 体重50kg)
◆症状の経過:30歳頃から胃の調子が悪く、検査では胃潰瘍、貧血と診断され、薬を服用していた。胃痛・背中痛・吐き気など胃の調子が悪いと体重2kgくらいはすぐに減ってしまっていた。冷え症、寝付きが悪いこともあり、友人の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、左右下腹部、背正中部、後頭部(以上1号集光器使用)、上腹部(2号集光器使用)、 両足裏部、両足首部、両膝部、 背正中部10分間、腰部、左右下腹部、上腹部各5分間照射。
◆治療経過:冷え症には2週間後より両足裏部、両足首部各20分間に変更。治療4ヵ月目で冷え寝付きが回旋し、胃潰瘍も縮小してきた。治療9ヵ月目で胃潰瘍は痕跡ていどとなった。治療2年目、胃潰瘍の再発防止と貧血の光線治療を継続している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著