不整脈(脈の乱れ) 1
不整脈には、心配のないタイプから放置すると危険なタイプまで、いろいろな種類がありますので、必ず専門医の診察を受ける必要があります。不整脈に対する可視総合光線療法は、最小動脈や冠動脈を拡張させる血行改善作用、ビタミンDを介するカルシウム代謝調節作用、脂質代謝を改善するコレステロール低下作用、精神の鎮静化をもたらす自律神経機能調節作用などによって脈の乱れを安定させることに寄与します。
不正脈のメカニズム
心臓は安静時には1分間に60~90回の収縮を繰り返しています。これは心臓を規則的に動かす刺激伝導系という組織によって行われています。
心臓の最大の仕事は全身に血液を送るポンプ機能ですが、ポンプ機能が効率よく働くには、2つずつある心房と心室がそれぞれ順序よく収縮しなければなりません。刺激伝導系は、心房、心室を順序よく収縮させる刺激を伝えることが役目です。
刺激伝導系の刺激は、心臓の上方にある洞房結節という組織から一定のリズムで発生し、その電気刺激は刺激伝導系という伝導路を伝わって右心房、左心房、右心室、左心室の順に心臓を収縮させていきます。
この刺激伝導系にいろいろな原因で異常が生じると脈拍が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりします。これが不整脈です。
洞房結節は、自律神経系や種々のホルモン、血圧などの影響を強く受けています。運動や興奮、緊張などの感情の変化によって、脈拍が速くなったり、遅くなったりするのは、これらの刺激が自律神経系やホルモン系を介して洞房結節に影響を及ぼすからです。
主な不整脈として、期外収縮、心房細動、完全房室ブロックなどがあります。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著