低血圧例における血圧上昇について
~心臓・血管機能に対する可視総合光線療法の作用~
足裏は、「第2の心臓」といわれるほど、健康状態に大きな影響を与える部位です。可視総合光線では、どのような疾患であっても、必ず足裏の照射から治療を始めることが原則になっています。
可視総合光線の光と熱で、心臓から最も遠い足裏を刺激すると、足から心臓への血液の流れがよくなり、さらに全身の血行もよくなって、心臓の働きが良好になります。また、血行がよくなると抗病力も強化されます。
足裏は「第2の心臓」
「人は足から老いる」といわれます。足が健康状態に影響を与えることは昔からよく知られていたようです。心臓から遠く、からだの最も低い所にある足は、どうしても血行が悪くなりますので、積極的に刺激することが必要です。
可視総合光線療法の大きな作用の一つとして、抗病力の基礎となる血液循環を良好にするという働きがあります。
血行不良は、足、腰、下腹などの冷えとして自覚することができます。しかし、足が冷えていても、冷えを自覚しない場合が少なくありません。冷えの自覚がないと血行不良という病態も認識することはできません。心臓と足は、血液の流れに関して深い関係があり、その関連は、足底機器を用いての測定結果からも他覚的に認識することができます。
【治験例】
■低血圧症
◆27歳/女性
◆症状の経過:子供の頃からからだが冷たく、風邪を引きやすい虚弱体質だった。特に足裏の冷えが強く、低血圧でよく立ちくらみを起こしていた。疲れやすく、何をするにも気力がなく、張りのない生活を送っていた。この状態を知った義母に勧められて光線研究所付属診療所を受診した。
◆光線治療:3000-5000番の治療用カーボンを使用し、10~20分間、両足首部、両膝部、腰部各10分間、腹部、後頭部、左右咽喉部各5分間照射。
◆治療経過:治療開始から3ヵ月後、足の冷えも大分なくなり、からだ全体の冷えも改善されてきた。血色もよくなり、疲労感も緩和されてきた。少しずつ気力もわいてきて、物事に対し積極性が出てきた。血圧も徐々に高くなって立ちくらみも減った。体質改善のため継続して光線治療を行っている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著