疲労、冷え、粘膜、免疫 2
【治験例 1】
■ベーチェット病による口内炎
◆57歳/女性
◆症状の経過:40歳の頃、ベーチェット病と診断された。当初はステロイド治療を受けていたが、その後は漢方薬で治療。疲れたり、冷えたりすると口内炎ができ、なかなか治らなった。知人の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両膝部、左右下腹部、腰部、背正中部、喉頭部各5分間照射。
◆治療経過:光線治療を続けていくうちに、気力が出てきてよく眠れるようになった。光線治療開始5ヵ月頃から、口内炎のできる周期が長くなった。1年半ほど経つと、口内炎はほとんどできなくなり、できても軽く、すぐに治るようになった。手足の冷える感じもなくなっている。
※ベーチェット病:ベーチェット病とは、全身のさまざまな部位に炎症が繰り返し生じる病気。免疫のはたらきが過剰になって自身の体の組織を攻撃してしまう膠原病の一種と考えられている。
【治験例 2】
■アレルギー性鼻炎
◆45歳/女性
◆症状の経過:高校の頃から鼻炎があり、その後落ち着いていたが、出産後から再びアレルギー性鼻炎がでた。冷え症(肩こり、頭痛)もあり当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両足首部、両膝部各10分間、左右下腹部、腰部、腰部各5分間、後頭部5分間と左右咽喉部各5分間は1日おきに交互に照射、鼻部5分間照射。
◆治療経過:約1年間の治療で足が温まり、気分も落ち着いた。2年目で鼻の症状は楽になり、隔日で治療を続けている。
※妊娠は体調を副交感神経優位から交感神経優位に変化させるためアレルギーは落ち着く。出産後は再び副交感神経優位に戻るので、光線治療による適度な交感神経刺激で症状は軽快する。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著